名古屋発のアパレルとヘア・ネイルサロンの複合ショップ「ユルク(JURK)」がこのほど、東京・表参道に2号店「ユルク トーキョー」をオープンした。
約160平方メートルの店内は入り口から、アパレルを中心としたセレクトショップ、ネイルサロン、ヘアサロン(6席)と続く。それぞれのエリアに垣根はなく、パステルグリーンの床色で統一感を持たせた空間設計となっている。
アパレルは「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」などを中心に約20〜30点をそろえ、「スリー(THREE)」のヘアケアアイテムも並べる。「サロンの待ち合いをしているお客さまにも、気兼ねなく(商品を)手に取って見ていただきたい」と沢井卓也オーナー兼クリエイティブ・ディレクター。
1号店の名古屋店は2019年4月にヘアサロンとして開業し、20年8月にアパレル物販との複合店として移転オープン。21年4月にはネイルサロンも併設した。現在は店舗収益の8割をサロンの売り上げが占めるが、数字では測れない相乗効果も生まれている。「ヘアカットの最中にお客さまの好きなブランドの話になり、当店のセレクトするアパレルに興味を持っていただくことも多い。そういうお客さまが当店で服を買い、その服に似合うヘアスタイルを求め、また来店される」。
ビューティサロン、アパレルショップともに激戦区の表参道だが、それらをトータルプロデュースする複合業態として差別化を図る。「ファッションに興味を持つことで、ヘアやネイルは間違いなく楽しくなるし、その逆も然り。『あそこ(ユルク)から出てくるお客さんって、皆かわいいよね』という口コミが絶えない店を目指していきたい」。