スイスのオーガニックコスメブランド「ヴェレダ(WELEDA)」はこのほど、Bコープ認証を取得した。同認証は米国を拠点とする非営利団体ビーラボ(B LAB)が、営利企業に対して利益と社会的意義を両立させるために設計したもので、透明性・説明責任・持続可能性・社会と環境パフォーマンスの分野において248の評価基準を設定している。取得のハードルが高いことでも知られる。
「ヴェレダ」は、「われわれのオーガニック化粧品、世界各地の栽培パートナーとの公正な取引に基づいた植物性原料の調達など、今まで行ってきたサステナブルな取り組みが認められ認証を得ることができた。評価プロセスのフィードバックをもとに、戦略的かつ包括的な指針を形成し、気候保護プログラムも開始した。2025年までに、生産時の二酸化炭素排出量だけでなく、製品使用時の環境負荷(お湯の使用を避けるなど)も劇的に削減することを目標とする」と話す。同ブランドは土壌の健全性向上、生物多様性の保護にも引き続き投資する予定だ。またBコープ認証に関心のある他者にも、講演会やワークショップを通じてアドバイスとサポートを行うという。
「ヴェレダ」は1921年に創立、昨年100周年を迎えた。2018年に、生物多様性に配慮した製品流通を目指す倫理的バイオトレード連合(UEBT)の認証を取得。世界各地で森林再生プロジェクトを実行ながら女性のリーダーシップも支援する非営利団体ツリーシスターズ(TREE SISTERS)とパートナーシップを結んだり、ボルネオ・オランウータン生存財団(BOS)と共に熱帯雨林の植林活動を行い、野生オランウータンの生息地保護、雇用創出や地域コミュニティーの活性化に寄与する活動を行ったりしている。