アディダス(ADIDAS)は26日、2022年中に新たに2800人を雇用すると発表した。47カ国・307の勤務地で雇用する予定だが、800人以上が同社の本拠地であるドイツでの勤務になると見込まれている。また、多くは店舗での採用になるという。
アディダスは22年現在、6万2000人の従業員を抱えている。そのうち7000人はドイツを拠点とするが、さまざまな国籍の人材がいるため、社内の公用語は英語だ。平均年齢は32歳。雇用拡大計画に伴い、多様性の向上にもいっそう力を入れる。例えば、現在は35%を占める女性リーダーの割合を、25年までに40%にすることを掲げた。
同社のアマンダ・ラージクマール(Amanda Rajkumar)=グローバル人事・人材・カルチャー担当取締役は、「雇用者として新たなスタンダードを設定したい。当社ならではの、従業員を惹きつける労働環境の整備にいっそう力を入れていく」とコメントした。
アディダスは21年8月、傘下の「リーボック(REEBOK)」をブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)に売却することを発表しているが、取り引きは22年1〜3月(第1四半期)に完了する見通し。これに伴い、「リーボック」は150人の従業員を解雇するという。