三越伊勢丹ホールディングス(HD)は、東京・丸の内の中型店「イセタンサローネ メンズ(ISETAN SALONE MEN'S)」を6月19日に閉店する。新宿の伊勢丹メンズ館のエッセンスを集約したセレクトショップとして、2015年12月に丸の内の仲通りに開店した。丸の内や大手町で働くビジネスマンを主なターゲットに設定。しかしコロナ禍の長期化や在宅勤務の浸透で「来街者自体が減少し、入店数も低迷が続いた」(同社広報)ため、6年半で撤退を余儀なくされた。
イセタンサローネ メンズは、三越伊勢丹HDが2010年代に推進した中小型店戦略に基づいて作られた。15年4月に六本木の東京ミッドタウンに開店したウィメンズの「イセタンサローネ(ISETAN SALONE)」に続いてオープンした。900平方メートルの店内はビジネス、カジュアル、アクセサリー&サービスの3つのゾーンに分かれ、特にオーダースーツやシャツ・タイに力を入れるなどビジネスゾーンを強化していた。
中小型店では、名古屋駅前の大名古屋ビルヂングの「イセタンハウス(ISETAN HAUS)」(16年4月開店、3フロア・2970平方メートル)を20年8月に閉めている。