ブランド品買い取り専門店「なんぼや」を展開するバリュエンスグループ(東京、嵜本晋輔CEO)は5日、リユース品の販売・買い取り業態「アリュー(ALLU)」を東京・表参道に出店した。銀座、大阪心斎橋に続く3号店。「エルメス(HERMES)」のハンドバッグや「ロレックス(ROLEX)」の人気モデルなどを豊富に取りそろえ、販売価格100万円以上の商品がおよそ2割。表参道エリアの目の肥えた客に訴求するラインアップとなっている。
店舗は下層から、“バーキン”“ケリー”などがずらりと並ぶ「エルメス」のハンドバッグのフロア(地下1階)、婦人ファッションとアクセサリーのフロア(地上1階)、「ロレックス」の“デイトナ”“サブマリーナ”をはじめ高級時計を取りそろえるウオッチフロア(2階)と続く。最上階には、上客を招いたイベント会場利用などを想定する屋外ラウンジと、インフルエンサーなどがセレクトしたアイテムや私物などを販売するスペースがある。
サステナビリティに配慮した同社初の試みとして、商品を製造時に発生した環境負荷(CO2排出量、排水量)を独自のスキームで推定し、それらの数値を記載したタグを一点一点に付帯させた。
銀座店は既に年商10億円を超えており、表参道でもこの数字を一つのマイルストーンとする。「ここ(表参道店)を世界に発信するグローバルフラッグシップストアにしたい」と嵜本CEO。「貴重な商品の仕入れルートを持っていることは、われわれの強み。だが、(買い取り販売業は)競合も多く、もはやモノの価値だけで差別化することは難しくなった。『この人から買いたい』『この店で買いたい』と思っていただける上質な接客やカルチャーを醸成していきたい」。