ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、動き始めたメタバースの世界におけるビューティの可能性についての話。
【賢者が選んだ注目ニュース】
台湾のテック企業パーフェクトが、ビューティ&ファッションをサポートするメタバースを公開
「誰もがクリエイターになっていい状態を作りたい」 「バーチャルマーケット」主催社トップが語る野心
ブロックチェーン技術による仮想通貨や暗号資産などのWeb3の概念と、AR、VR、XRの進化で実現するメタバースは、間違いなくあらゆる産業のビジネスの根幹そのものを大きく変えることになるだろう。ファッションやビューティも例外ではない。取り上げた2つのニュースにもあるように、メタバースへの参入を表明する企業は増えている。メタバースで、今後私たちがどんなビジネス、どんな世界を構築できるのだろうか。今回はそこにフォーカスしてみたい。
メタバースの世界観を理解するのに一番早いのは、「マインクラフト」「フォートナイト」「あつまれどうぶつの森(以下、あつ森)」といったオンラインゲームだ。自分自身がアバターとなってゲームのルールの中で自由にふるまい、遊ぶことができる。
まずは、これらをオンラインの仮想店舗と置き換えてみると分かりやすい。自分自身がアバターとして、あるブランドのバーチャル店舗をたずねる。店舗ではやはりアバターのスタッフがいろいろ相談にのってくれ、肌診断や試着もして購入できる。ARグラスやVRゴーグルも小さく軽くなっていけば、スマホやタブレット、PCといったガジェットがなくても、目の前に映し出されるし、操作も音声やジェスチャー、視線でも可能になるだろう。
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