AOKIホールディングスが運営する「アニヴェルセル(ANNIVERSAIRE)」は、全国に10の式場を展開する国内最大手のウエディング事業会社だ。コロナ禍の2021年3月期の売上高は前期比63.9%減と大きく落ち込んだが、21年4〜12月は一昨年同期の3割減程度の水準まで回復。年明け以降はオミクロン株拡大で挙式の延期の問い合わせなども出ているが、テレビCMの効果もあり、「今後の挙式を検討するカップルのご来館は想定以上。本社スタッフも週末は現場の接客応援に出ているほど」(梁原由寛アニヴェルセル広報担当)という。(この記事はWWDJAPAN2月7日号からの抜粋です)
コロナ禍で挙式形態も変化。感染リスクを避けるためのオンラインウエディングがその筆頭だ。新郎新婦は式場でセレモニーを行い、一部のゲストはオンラインで遠方から「参列」。元の挙式形態が徐々に増えてきてはいるが、「ご高齢の親族のみリモートでというような、ハイブリッド型もある」。
通常の挙式を行う場合も、参列者の数を抑える傾向が見られる。式場の平均参列者(12月末時点)はコロナ前と比較して3割減。「例えば、会社関係者は別の機会にし、家族と友人だけで式をされるケースも。雰囲気もアットホームで、参列されるゲストの服装もおしゃれなものが増えたと感じる」。そのほかお重の料理でサービススタッフとの接触回数を低減する「御祝福膳」や、写真のみで結婚を祝う「フォトウエディング」なども提案している。
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