ポリエステル樹脂と糸のケミカルリサイクル事業を展開する日本環境設計はこのほど、総額35億2000万円の資金調達を行った。既存株主である繊維商社の豊島やベンチャーキャピタル(VC)のQBキャピタルの増資に加え、化学品材料大手でスパイバーの筆頭株主のKISCO、アイウエア大手のジンズホールディングス、高島屋、双日、SMBCベンチャーキャピタルなどが株主に加わった。
日本環境設計は、回収したポリエステル製の繊維製品から、原料のポリエステルにまで戻して再生するケミカルリサイクル事業「ブリング(BRING)」を展開しており、アパレル製品の回収から再生、販売までを行っている。新規株主にはVCなどのファンドに加え、高島屋やジンズ、横河電機などの多種多様な業種・業界の事業会社が入っており、リサイクル事業のパートナーとして製品開発を加速する考え。既存株主には豊島以外にも、伊藤忠商事や三菱商事らも入っており、有力な商社が揃い踏みとなっている。