百貨店のバレンタイン商戦がまもなく最盛期を迎える。バレンタインチョコといえば、大切な人への贈り物。だが、「自分へのご褒美がほしい」という人も、「チョコレートの魅力を追究したい」というチョコフリークも、存分に楽しめるコンテンツが満載だ。入手困難な海外ブランドやバレンタイン催事でしか手に入らない限定チョコ、お酒とのペアリングを楽しむフェアなど、各社のバラエティ豊かな打ち出しを紹介する。
三越伊勢丹の伊勢丹新宿本店は2月14日まで、本館6階催事場に特設会場を設け、「スイーツコレクション2022」を開催している。約65ブランドのチョコレートがそろう。今年のテーマは“ライフ ウィズ チョコレート”で、さまざまなチョコレートの楽しみ方を追求。「ティトル」の香り豊かなホワイトカカオチョコレートと長野県産ドライピオーネを使用したチョコレートサンド(4個入3001円)など産地ならではの商品や、会場で食べられる「バビ」のジェラート(660円)など、バリエーション豊富に訴求する。
バレンタイン催事で日本一のにぎわいを誇るジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市)。同店のバレンタイン催事「アムール・デュ・ショコラ」(〜2月14日)は150ブランド、販売商品2500種、限定商品が100種を品ぞろえ。ジョエル・ロブション氏の下で修行を積んだ日本人シェフが2020年に立ち上げた「タダシ ナカムラ パリ」、鎌倉発「メゾンカカオ」の姉妹ブランドで、チョコレートシロップを使った新感覚の口どけスイーツを提案する「チョコレートバンク」など、話題のブランドが集結する。これらをアソートで楽しめる、ちょっぴりぜいたくなセレクションボックス(1728〜3200円)も用意する。
ラインアップの豊富さでは負けていないのが阪急うめだ本店(阪急阪神百貨店)で、9階催事場がメイン会場の「バレンタインチョコレート博覧会」(2月14日)は約300ブランド・3000種類と圧巻のラインアップ。注目は「コミューナルチョコ」のコーナーで、地域活性化や食文化の保全をテーマに、生産者に熱い思いがある16ブランドをクローズアップ。例えば和歌山の「とことわ」はみかん、梅、しょうゆ、ブドウなど特産品を使ったチョコがユニークだ。カカオの可能性を追求する「カカオワールド」では、産地ごとの特徴やその魅力を引き出すブランドの紹介、地域特産物とのマッチングの楽しみ方など、チョコオタク必見の内容となっている。