座右の銘は「泣かぬなら 笑わせてみせよう ホトトギス」。ZOZOTOWN立ち上げメンバーで、「ファッションチアリーダー」に就任した武藤貴宣氏が、ファッションへの愛と明るい未来について、ゆるく語ります。
(前回から続く)
本当にたくさんのショップやブランドに営業に行きましたが、デザイナー系のブランドに参加してもらうのは難しかったです。特にNIGO®さんに参加を決めてもらった時のことは印象に残っています。
被害妄想かもしれないですけれど、僕はNIGO®さんが僕らECのことをすごく嫌っていると思っていました。「ネットで洋服を売るなんて」って。ありとあらゆる雑誌のNIGOさんのインタビューを読んでいたので、遠回しに「ネットは嫌いだ」と言われていると感じていました。でも、どうしても「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®以下、べイプ)」に出てほしかったんです。
それで、「デビロック(DEVIROCK)」の遠藤憲昭さんの紹介だったと思うんですが、一度会う機会を作ってもらい、後日、前澤(友作)さんと一緒にNIGO®さんのアトリエにお邪魔させてもらったんです。都内にある自宅兼アトリエみたいなスペースでしたが、それがもうすご過ぎて。まず、ガレージがすごく広くて、すごくぴっかぴかの、見たこともないような車があって。家もすごいし、セキュリティーもすごいし、扉もめっちゃでっかい、巨人の家じゃないかなぐらいの大きさで、しかも全てが洗練されていて、本当に圧倒されました。
ご本人も独特の雰囲気があって、カッコよかったですね。勝手に高圧的なイメージをつくっていたし、嫌われていると思っていたので、僕はすごく緊張して行ったのですが、すごく丁寧にもてなしてくれて。部屋をいろいろ案内してくれました。でも、営業的なことをするタイミングは難しくて、僕は出店の話を始められませんでした。
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