JR新宿駅に直結し、よりトレンドに敏感な若い層から支持を得るのがルミネエスト新宿だ。トラフィックの強みがありつつも、それまでリアル店舗を構えていなかったD2Cブランドを積極的に導入し、独自性をさらに強めている。ルミネの岩田明彦取締役ルミネエスト店長に聞いた。
WWD:2021年7〜12月を振り返ると?
岩田:売上高は前年同期比13.8%増だった。しかし、コロナ禍以前の18年度は過去最高売り上げだったこともあり、その数値と比べるとまだ6ガケ程度。特に7、8月は新型コロナ感染拡大の影響で、入館者数が規制されたり、全館休館を1日設けたり、非常に苦戦を強いられた。9月以降は若い人から徐々に、10月には40〜50代も客足が戻り始めた。11月の10%オフキャンペーンはウィメンズファッションが好調。しかし、寒くならなかったため中物需要がメインだった。12月に入って、アウターが本格的に動いたが、数量を絞って作ったところが多かったため、早々に売り切ってしまったケースも少なくなかった。バーゲン商材を作らず、定価で売り切っていく方針は、機会損失もあるが、健全だと思う。クリスマスは継続して直近買い傾向。24日にカップルで来店し、一緒に選んでプレゼントし合う姿が多かった。プレゼント需要で「エテ(ETE)」や「ジェラートピケ(GELATO PIQUE)」「シロ(SHIRO)」などの売り場がにぎわっていた。
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