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ルックHD21年12月期、利益はコロナ前に戻る 韓国事業が急回復

 ルックホールディングス(HD)の2021年12月期連結業績は、売上高が前期比10.9%増の410億円、営業利益が同4倍の27億円、純利益が同5倍の19億円になった。プロパー消化率が78%の高水準に回復したため、粗利益率が2.7ポイント改善した。純利益はコロナ前の19年12月期(20億円)にほぼ並んだ。

 引き続き主力の「マリメッコ(MARIMEKKO)」「イルビゾンテ(IL BISONTE)」「アーペーセー(A.P.C.)」が堅調だった。15日に会見した多田和洋社長は「当社の場合、建値(プロパー価格)で売り切れるブランドがそろっており、また(天候に左右されにくい)季節性を問わない商品が多いことが奏功している」と話した。

 アパレルに関しては海外の売上高が日本を初めて上回った。海外の大半を占める韓国事業は、売上高が前期比18.1%増、営業利益が同2.7倍の18億円だった。「アーペーセー」などがけん引した。

 今期は売上高510億円、営業利益28億円、純利益20億円を予想する。新しい会計基準を採用するため、前期との比較は見送るが、同じ会計基準で比較すると売上高は4.2%増となる。新規事業として「アーペーセー」のゴルフライン、「イルビゾンテ」のシルバージュエリー、米アウトドアブランド「ホルバー」をそれぞれ秋から開始する。一方で、1972年から販売する百貨店向けの婦人服「コレット」の全26店舗を2月末で閉めて、ブランドを終了する。

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