アディダス(ADIDAS)は、ランからトレーニング、フットボール、アウトドア、ライフスタイルまでの全カテゴリーにおいてウィメンズ分野を強化する。その一環として、女性をターゲットにした新たなグローバルキャンペーン「I’m possible(ジブンを信じきる。)」を開始した。
同キャンペーンでは、さまざまな障壁を乗り越えて活躍する女性たちをサポートし、全ての人種や体型、ジェンダーなどを受け入れるインクルーシビティーのメッセージを発信する。自分の可能性を信じて行動するアイコンとして、渡辺直美が新ブランドアンバサダーに就任した。渡辺をはじめ、世界各国の女性が出演するブランドフィルムを順次公開予定だ。スケートボーダーの西矢椛や女優のチョン・ホヨン(HoYeon Jung)らも登場する。
2月15日に開催したキャンペーン発表会で、ステイン・ヴァンデヴォースト(Stijn Vandervorst)代表取締役は同キャンペーンのほか、女性の多様なニーズを汲み取った商品開発と、ブランド体験の向上を通して女性顧客へのアプローチを強化すると説明した。グローバル全体では、ウィメンズ事業の売上高を2025年までに年平均10%台半ばで成長させ、事業全体に占めるウィメンズの比率を大幅に高めることをめざすという。ウィメンズ事業の現状の規模や目標数値は非公表。
商品軸では、昨年発表した120万人の女性ランナーのデータを基に開発した“ウルトラブースト 22”のほか、2月14日にはイギリスの大学研究機関と連携して最適なバストサポートを追求した全40型からなる新作ブラコレクションを発売。今後もこれまで不足していた女性特有の身体構造のデータや研究を積極的に活用した商品開発に注力する。1月に原宿にオープンした「アディダス ブランドセンター 原宿」では、日本の店舗で初めて1階をウィメンズ商品に特化したフロア構成にした。