ニューヨークブランド「レベッカ ミンコフ(REBECCA MINKOFF)」は、米アパレル会社サンライズブランズ(SUNRISE BRANDS)に事業を売却した。情報筋によれば、売却額は推定1300万~1900万ドル(約14億~21億円)。
同ブランドは、2001年にデザイナーのレベッカ・ミンコフがニューヨークをモチーフとしたTシャツなどを発表したことに端を発し、05年に兄のユリ・ミンコフ(Uri Minkoff)と共に創業。レベッカはチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)に、ユリは最高経営責任者(CEO)に就任した。創業当時は広告費がかけられず、ソーシャルメディアを活用することで主にミレニアル世代などの若年層に訴求した。同年に発表した“モーニングアフター・バッグ(Morning After Bag)”が人気を博し、同ブランドを代表するアイテムに。その後、ハンドバッグに加えてアパレル、フットウエア、アクセサリー類、ホーム用品などを展開し、19年にはビューティ市場に進出。20年には初のフレグランスを発売した。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって小売店などによる注文のキャンセルが相次いだこともあり、財政難に陥ったという。22年1月頃には、身売りするのではないかとの憶測が一部で広まっていた。
関係筋によれば、レベッカは今後もCCOとして留まると見られているが、ユリはCEOではなくシニア・アドバイザーなどの役職に就くのではないかという。両者とも、2月15日時点ではコメントを差し控えるとしている。
サンライズブランズは、ロサンゼルスを拠点とするアパレル会社。「NYDJ」「ダイアン ギルマン(DIANE GILMAN)」「エキップモン(EQUIPMENT)」「スキニーガール(SKINNYGIRL)」などを運営している。