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“売らない小売り”「ベータ」の日本事業が米国から独立 米国では全店を閉鎖

 米国発の“売らない小売り”「ベータ(b8ta)」を国内で3店舗運営するb8ta Japan(北川卓司代表)は、日本国内向け事業の商標権と店舗運営に関わるソフトウエアのライセンスを、2021年12月末に米本国のb8ta inc.から独占的に取得し、独立した。今後は日本からアジアへの進出も目指す。

 b8ta Japanは19年に、米国のベンチャーキャピタル、Evolution Venturesと米b8ta inc.との合弁会社、ベータ・ジャパン合同会社として設立。20年8月に新宿と有楽町に日本1号店、2号店を出店した。しかし、コロナ禍などの環境変化の中で、20年9月には米b8ta inc.との資本関係を解消。以来、日本国内での商標、ソフトウエアの使用については本国にライセンス料を支払う形となっていた。

 米国の「ベータ」は2月18日に全店舗を閉鎖しているが、「日本の事業には一切関係がない」と北川代表。米国の「ベータ」は、コロナ禍で客数が大幅に減る中、徐々に退店を進めると共に、「21年以降は体験型ストアからライブコマースを中心としたビジネスへとシフトしていた」という経緯があった。日本では今後も上陸時と変わらず、“売らない小売り”の体験型ストアとして運営していく。現在、合同会社から株式会社への移行準備も進めており、「これを機に第三者割当増資も実施し、日本の『ベータ』を一気に加速させていく」(発表資料より)考えだ。

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