「ロエベ(LOEWE)」は、「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ2022」のファイナリスト30人を発表した。日本からも田辺竹雲斎、小梛(おなぎ)真弓が選出された。
田辺は1973年生まれ、大阪府在住。東京藝術大学で彫刻を学び、大英博物館やメトロポリタン美術館などに作品が収蔵される。小梛は79年生まれ、千葉県在住。多摩美術大学で学び、その後、漆芸作家の大西長利に師事した。
「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」は2016年にロエベ財団がスタートしたもので、今回で第5回。“クラフツマンシップにおける卓越性、芸術的価値、新しさを称えること”を目的とする。22年は、世界116の国や地域から応募された3100点超の作品から、選考委員11人がスペイン・マドリードで2日間かけてファイナリストを選出した。
同プライズを立ち上げたジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)「ロエベ」クリエイティブディレクターは、「1846年に工房として始まった『ロエベ』にとって、クラフトマンシップは神髄」と話す。
「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ2022」の受賞者は6月30日に発表され、賞金5万ユーロ(約650万円)が授与される。またファイナリストの作品は7月1日~30日の期間、韓国のソウル工芸博物館に展示される。