資生堂は独自のアルゴリズムを活用したDNA検査法により、一人一人が生まれ持った肌の特徴に基づいて最適なケアを提案するサービス「ビューティー・ディーエヌエー・プログラム(Beauty DNA Program)」を開発した。同サービスは3月下旬からモニター体験をスタートする。
同社はこのほど、長年の皮膚科学研究知見と蓄積してきた日本人女性1472人のビッグデータに機械学習法などのAI技術を組み合わせ、DNAの特徴と肌状態との関連性を明らかにした。その研究を活用して独自のアルゴリズムを構築し、シワやシミのできやすさなど個々で異なる先天的な肌の特徴を高精度に評価する、新たなDNA検査法の開発に成功した。
「ビューティー・ディーエヌエー・プログラム」は、AI技術を用いてDNAから生まれ持った肌の特徴を明らかにするテクノロジーと、デジタルに特化したビューティコンサルタント(以下、BC)が検査結果に応じて最適なケア方法をオンラインで提案するサービス。お客は自宅に郵送される専用キットで唾液を採取しDNA検査を行ったのち、BCによるオンラインセッションでDNA検査結果をもとに“なりたい肌”に導くケア方法を受ける。同社はオンラインセッション以外にもパーソナルサポートとして、DNA検査結果をもとにした季節に合わせた美容アドバイスをメールで送付するなど継続的でパーソナルなサポートを実施する。
資生堂は「ビューティー・ディーエヌエー・プログラム」をはじめ、デジタル活用により多様化するお客のニーズに合わせた「テーラーメイド エクスペリエンス(一人ひとりのニーズに合った美容体験)」を、いつでもどこでもスムーズに提供することを目指していく。