デジタルファッションのスタートアップ企業、ドレスX(DRESSX)はロシアからの軍事侵攻を受けているウクライナのサポートを目的に、アプリを通じてウクライナ国旗をイメージしたドレスや帽子、イヤリングなどのARルックスがダウンロードできるサービスを始めた。アプリをダウンロードすると「ドレスX」のARルックを“着用”した自撮り写真を簡単に手に入れることができる。また、仮想通貨のコインベース・コマース(Coinbase Commerce)で寄付も受け付けている。ドレスXは「その寄付金が戦争を止めるため、ウクライナを助けるために使われることをわれわれが確認する」と言う。
ドレスXは米国ロサンゼルスを拠点としたスタートアップ企業で、共同創業者たちはウクライナ出身。ダリア・シャポヴァロヴァ=ドレスX共同創業者兼CEOはキエフでファッションウィークを立ち上げるなど、ファッションとデジタルをつなぐ起業家として注目されている。同CEO自身のインスタグラム(@moredaria)を通じて、「今日も、そしてこれからも、私の心はウクライナとともにあります。私たちはウクライナを支援するための募金活動を開始し、ウクライナ国防省やさまざまな基金に寄付をするよう皆さんに呼びかけました。私たちにできることは、それくらいしかない。でも、みんなが“最低限”のことをすれば、歴史の流れを変えることができるのです。だから、一緒に、アクションを起こしませんか?」と、ハッシュタグ #supportukraine をつけて呼びかけている。
2020年に創業したドレスXは急成長しており、開催中のファッションウィークでも数々のブランドがドレスXとコラボレーションをしている。アメリカ、ロシア、フランス、モロッコ、ルーマニア、スペイン、リトアニア、カザフスタン、ドミニカ共和国など、さまざまな国に拠点を置くチームメンバーで構成されており、同社はホームページを通じて「私たちは、世界のどの国も、どの民族も、戦争や紛争の中にあってはならないと考えている。平和は私たちの最大の美徳であり、誰かが助けを必要としているときに団結することが人類の目標。コミュニティの力は奇跡を起こすことができる。団結して、一緒にこの奇跡を起こそうではないか」と発信している。