「リーボック(REEBOK)」は米国発のスニーカー・スポーツウエアの小売り大手、フットロッカー(FOOT LOCKER)との提携を拡大する。「リーボック」はブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP 以下、ABG)が21億ユーロ(約2709億円)で買収。フットロッカーとの提携拡大により、米国市場での存在感を高める狙いだ。
提携により、フットロッカーは「リーボック」商品を拡充させ、メンズ・ウィメンズ・キッズ向けの限定品を直営店やECで扱う。その中には、アレン・アイバーソン(Allen Iverson)やシャキール・オニール(Shaquille O’Neal)といったバスケットボール選手とのコラボモデルも含まれる。またフットロッカーは「リーボック」のデザイン・研究ハブの「リーボック デザイン グループ(REEBOK DESIGN GROUP)」と協業し、早速今秋フットロッカーの店頭に並ぶシューズを開発している。
ジェイミー・ソルター(Jamie Salter)ABG創設者兼会長兼最高経営責任者は「フットロッカーとの提携は『リーボック』のさらなる成長に欠かせない。スポーツやライフスタイル市場で大きなポジションを持つ素晴らしい小売店と協業できることをうれしく思う」とコメントした。
今回の提携拡充は、ABGが昨年12月にスポーツウエア・アウトドア企業のJDグループ(JD GROUP)と結んだ契約と似ている。JDグループが擁する「JD」「フィニッシュ ライン(FINISH LINE)」「DTLR」「シュー パレス(SHOE PALACE)」といったスポーツウエア・アウトドアチェーンで、欧州と北欧における「リーボック」商品の取り扱いを増やした。またインドのアパレル小売り企業、アディティア ビルラ ファッション アンド リテール(ADITYA BIRLA FASHION AND RETAIL)とも同様の契約を締結し、インドやバングラデシュ、ブータン、モルディブ、ネパール、スリランカにおける「リーボック」商品の販売を増やした。