「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は、オムニチャネル強化の一貫でオンラインストアをユークス内から自社運営へと移行する。他国に先駆け日本では2月15日から新しいウエブサイトをローンチした。顧客の購買体験を高めるため、新オンラインストアを通じてオンラインとオフラインの顧客情報を一元化。オンライン上でのリアル店舗での接客予約や、オンラインで購入した商品の店頭での受け取りなどをよりスムースに行う。オンラインでの購入は送料無料。14日以内返品交換可能だ。
同ブランドは、ECサイトは単に商品の購入だけではなく、顧客に商品を通じてナビゲートしながら、オーダーメイドの旅を通してデジタルで体験することができる体験型プラットフォームと位置付けている。内製化により、eコマースとリアルの統合のイノベーションを促進。顧客の買い物動向に基づいて、パーソナライズした“ビスポークサービス”を提供する。オンラインとオフラインの顧客情報を一元化することで、スタッフは顧客がどこで買い物をしても即座に購買履歴などを把握できるため、適切な商品の提案やアフターサービスの提供が可能となる。顧客それぞれに合わせたオンラインアソシエイトによる買い物サポート、接客サービスを強化する予定だ。
また、顧客が自宅にいながらブランドの世界観を体感しつつ買い物ができる環境を整える。オンラインからアプリをダウンロードすると、新しいコレクションのバッグやシューズなどキーアイテムがARを使ってバーチャル体験することが可能だ。
店舗へ足を運ばすともブランドの世界観を堪能できるコーナー「シェ・メゾン・ヴァレンティノ(CHEZ MAISON VALENTINO)」では、イラストレーター、ジョアナ・アビレス(Joana Avillez)がブランドの世界観をキュートに演出。クイズを通じてオートクチュールの歴史やコレクションについて学んだり、写真や動画をローマのアトリエの様子に触れたりすることができる。
なおオンラインストアでは現在、オンラインのみのサービスとしてイニシャルとペットのイラストレーションをカスタマイズできる“ロックスタッズペット”を展開しており人気だ。
COMMMENT
ヤコポ・ヴェントゥリーニ/ヴァレンティノ最高経営責任者(CEO)
「我々はeコマースを内製化し、先進的な技術を搭載した新しいプラットフォームを立ち上げることで、eコマースとリアルを統合し革新を進める。これは、メゾンの柱のひとつである "顧客中心主義 "に基づいた、相互作用と双方向性という新しいクリエイティブな時代を祝福する多層的な内部移行である。この実験的なプラットフォームは、一対一の関係、対話、タッチポイント、オーダーメイドのサービスを軸に、パーソナライズされた新しい物語の触媒となり、顧客を没入感のあるユニークで本物のブランドの旅にいざなう。それは、最高の顧客体験を提供することを目的とした新しい視点。オンラインとリアルの相乗効果を高めるために、エンターテインメントとオーダーメイドのテクノロジーを中核とした“エンターテーラー”を提供する。 このような考え方は、サービス全体に深く浸透しており、新しい挑戦の原動力になるだろう。私たちは、絶え間ない進化を求められる非常に速いペースで進む産業の一部であると考えており、私たちがデジタルトランスフォーメーション(DX)を全速力で進めるのはそのためだ。私たちはDXを急速に進めており、日本はその最初の国である。2022年2月に日本でスタートし、その後各国に拡大する。ヴァレンティノにとって引き続き重要なマーケットであり、今後も投資を続けてゆく」。
ヴァレンティノ インフォメーションデスク
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