ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)は、デザインなどを手掛けるクリエイティブチームを再編成した。
2016年から取締役としてクリエイティブを統括してきたインゴ・ウィルツ(Ingo Wilts)チーフ・ブランド・オフィサーは、2月28日付で同職を退任。ただし12月末まではコレクション関連のプロジェクトに携わる。ウィルツは、コレクションのクリエイティブ・ディレクション全般を担当しており、「ボス(BOSS)」と「ヒューゴ(HUGO)」の再編成についても責任者を務めた。後任にはマルコ・ファルチョーニ(Marco Falcioni)が3月1日付でシニア・バイス・プレジデント クリエイティブ・ディレクションに着任。「ボス」と「ヒューゴ」のクリエイティブ・ディレクションを統括する。ファルチョーニは15年にヒューゴ ボスに入社。直近では「ボス」メンズのランウエイチームの一員として、アメリカブランド「ラッセルアスレティック(RUSSELL ATHLETIC)」などとのコラボレーションでクリエイティブを担当。ジェンダーレスなアプローチで若年層にアピールするなど、ブランドの刷新をリードしてきた。また、同社初のNFT(非代替性トークン)コレクションのデザインも担当した。
さらに3月1日から1年間、アンドレア・カンネローニ(Andrea Cannelloni)がクリエイティブ・アドバイザーとして復帰する。カンネローニは08年までの約10年間、ヒューゴ ボスでさまざまなクリエイティブ部門を担当。カジュアルライン“ボス オレンジ(BOSS ORANGE)”を立ち上げ、スポーツライン“ボス グリーン(BOSS GREEN)”を成長させた人物だ。ヒューゴ ボスを離れたあとは20年まで、VFコーポレーション(VF CORPORATION)傘下の「ナパピリ(NAPAPIJRI)」のCEOを務めていた。
グリーダーCEOは、「トレンドに対する絶対的な感覚を持ち、若年層のマインドや要求を的確にとらえるファルチョーニはコレクションをいっそう発展させ、カンネローニはカジュアルラインとアスレジャーラインのビジネスを本格化させる上で、大きな役割を担ってくれるだろう」と述べる。