コロナ禍による“おうち時間”の増大に伴い、自分自身や自分の価値観を見つめ直す機運が高まっています。そして、これまでとは違う「新しい自分」を探してみたい消費者が増え、ファッション&ビューティ業界が寄り添おうとしています。そこで3月7日発売の「WWDJAPAN」は、読者5人がさまざまな接客を受けながら「新しい自分」を発見する過程を追った特集を組みました。「『新しい自分』に出会ってみたい」と思う消費者・生活者を募集し、彼らが漠然とでも思い描く「新しい自分」を一緒に見つけたり、その解像度を高めてくれたりしそうな百貨店やセレクトショップ、ヘアサロン、化粧品路面店などを一緒に訪れ、一連のサービスや接客を体感取材しています。年代や性別、嗜好も異なる彼らのファッションやビューティの悩みを聞き取り、期待を上回る提案をする販売スタッフの接客力は一見の価値ありです。
ミニ特集ではメンズにおけるボディー・ポジティビティーの動きが顕著となったロンドンの名門セント・マーチン美術大学の卒業制作コレクションを紹介します。2年ぶり行ったコレクションでは、メンズにおける体の多様性や、ジェンダー・アイデンティティー、 サステナビリティなどを追求するファッションが多く見られました。その様子をお伝えすると共に、フェミニズムや、美容と自尊心といったトピックスに精通するライターの長田杏奈さんに次世代のボディー・ポジティビティーの動きについて聞いています。