ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望 第62回

捨てる罪悪感ゼロの化粧品は可能なのか?

有料会員限定記事

 ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、「何も捨てない」化粧品の可能性に関する話。

【賢者が選んだ注目ニュース】
「オペラ」の人気マスカラがエコなパッケージに刷新 
サステナブルな素材とは何か 世界の潮流を有力マテリアルコンサルに聞く

 「何も捨てない」化粧品は可能なのだろうか?

 化粧品だけではないが、日々、捨てるモノの量に罪悪感を覚えるのと同時に、1月に開催されたCESやNRF(全米小売業協会が主催する展示会)で、ブランドや小売におけるサステナビリティの高まりをさらに感じている。パンデミックで顧客とどうダイレクトにつながるのかという課題への対応が一段落したこともあり、サステナブルはまた大きなうねりとなるだろう。

 美容アイテムはプラスチックボトルの使用量も多く、各社・各ブランドはその量を削減する、再生プラスチックを使うなどの工夫をこらしている。そのなかで一足飛びに「何も捨てない」どころか、「カーボンニュートラル」も目指す米国のD2Cのマスカラとリップのブランド「リジィ(Lzzy)」の試みを目にし、「何も捨てない」はこれから大きく進むと実感した。

 店頭での販売なら顧客が赴いてボトルを回収してもらうこともできるが、「リジィ」はECでありながらそれを実現しているのも大きなポイントだ。マスカラが入っている容器、そして配送用のパッケージ、リユースの工程に秘密がある。

この続きを読むには…
残り1323⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。