ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、「何も捨てない」化粧品の可能性に関する話。
【賢者が選んだ注目ニュース】
「オペラ」の人気マスカラがエコなパッケージに刷新
サステナブルな素材とは何か 世界の潮流を有力マテリアルコンサルに聞く
「何も捨てない」化粧品は可能なのだろうか?
化粧品だけではないが、日々、捨てるモノの量に罪悪感を覚えるのと同時に、1月に開催されたCESやNRF(全米小売業協会が主催する展示会)で、ブランドや小売におけるサステナビリティの高まりをさらに感じている。パンデミックで顧客とどうダイレクトにつながるのかという課題への対応が一段落したこともあり、サステナブルはまた大きなうねりとなるだろう。
美容アイテムはプラスチックボトルの使用量も多く、各社・各ブランドはその量を削減する、再生プラスチックを使うなどの工夫をこらしている。そのなかで一足飛びに「何も捨てない」どころか、「カーボンニュートラル」も目指す米国のD2Cのマスカラとリップのブランド「リジィ(Lzzy)」の試みを目にし、「何も捨てない」はこれから大きく進むと実感した。
店頭での販売なら顧客が赴いてボトルを回収してもらうこともできるが、「リジィ」はECでありながらそれを実現しているのも大きなポイントだ。マスカラが入っている容器、そして配送用のパッケージ、リユースの工程に秘密がある。
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