イタリア・ローマ発ジュエラー「ブルガリ(BVLGARI)」は3月8日、東京・ブルガリ銀座タワーで「国際女性デー」を祝福するイベントを開催した。「国際女性デー」は国連が1975年にスタート。「ブルガリ」は、2016年に業界を問わず活躍しインスパイアする女性に対するアワード「ブルガリアウローラ アワード(BVLGARI AVRORA AWARDS以下、アウローラ アワード)」を日本で発足した。同賞は中国、ヨーロッパでも開催されるなど広がりつつある。
今回のイベントでは、開催6回目を迎える22年度初の受賞者に選ばれた俳優の米倉涼子、21年に受賞した和田アキ子、18年に推薦者として登場した弁護士の林陽子が登場。「ブルガリ」の煌びやかなジュエリーをまとい、「ブルガリ」の本拠地であるイタリアでの思い出や「アウローラ アワード」、そして「国際女性デー」などについて語り合った。
イタリアに関しては3人、口をそろえて「年齢問わず女性に優しく前向きになれる場所」とコメント。イタリア人の陽気で楽観的、人生を楽しむ姿勢について語り合った。「アウローラ アワード」について、林は、「日本発のアワードとして定着し、『国際女性デー』も認知が広まりつつある」と述べた。「いろいろなアワードがあるが、受賞者の活動ジャンルや推薦者のジェンダーを問わない点が素晴らしい」と続けた。
昨年の授賞式にはゴールドのドレスで登場し、今回のトークイベント用に純白の衣装を特別に仕立てたという和田は、「『アウローラ アワード』は世界中で輝く女性に贈られる賞で、受賞したのは光栄。ブルガリグループのジャンクリストフ・ババン(Jean Christophe Babin)最高経営責任者にまた、名前を呼ばれたいので5年以内に再度受賞したい」と会場の笑いを誘った。
「ブルガリ」のまばゆいジュエリーの輝きを増すようなゴールドのセットアップで登場した米倉は、22年度「アウローラ アワード」初の受賞者だ。彼女は、「とても光栄な出来事。人生にとって壁はつきもの。小さなチャレンジに挑む勇気を持って新しい世界に踏み込めることを幸運に思う。過去は過去、前身あるのみ」と話した。俳優だけでなく、さまざまな顔を持つ米倉らしいコメントで、今年こそは米ニューヨークに行きたいと言う。
長年、国連機関で働いてきた林は「今の時代に実現可能な男女、そして多様なジェンダーが平等に活躍できる社会の実現が目標だ。パンデミックにより、世界共通で同じ問題に直面していることが分かった。弱い人を助ける、そして、戦争反対のデモなどには希望がある。ジャンダー、ダイバーシティー、インクルージョンは、今後の教養に欠かせないもので、国際的なネットワークを作るパスポートになるはずだ」と強調した。
イベントの最後には、ウォルター・ボロニーノ(Walter Bolognino)=ブルガリ ジャパン社長が、登壇者3人へ、「国際女性デー」を象徴するミモザの花束を渡し、イベントを締めくくった。