「ロエベ(LOEWE)」は、2022-23年秋冬コレクションをパリで現地時間3月4日に発表した。正方形の会場には、酒袋にインスパイアされた茶色いカーペットが敷かれ、現代アーティストのアンセア・ハミルトン(Anthea Hamilton)による作品“ジャイアント パンプキン”を展示した。会場は土を想起させる原始的な風景で、前シーズンからの続編のようなルックが登場。不思議なフォームと柔らかな質感のコレクションの数々で、シュールレアリスム(超現実主義)の可能性を探求した。
「ロエベ」のアイコニックなバッグ、“フラメンコ”と“ゴヤバッグ”はパフを入れ、もしくはフォーファーを全面に施し、柔らかく誇張したシルエットへと姿を変えた。“パズル”にはショルダーチェーンを追加し、金具部分まで全て同色に染めた新作だ。デイリーに着用可能なスニーカーとして、黒、白、ブルーのデニムを継ぎ接ぎした新作が登場した。ブーツのヒールやサンダルの足の甲には、緊張感をもたらすバルーンの装飾をデザインし、シュールレアリスムを呼び起こす。“フラメンコ”バッグとスニーカーをドッキングし、ポインテッドトーのブーツにジーンズの裾を被せて、今季のテーマである“倒錯的なスリル”をユーモアに溢れた方法で表現した。