資生堂は3月9日、ロシア向け商品の出荷停止と同国における広告宣伝などの事業投資活動も全面中止すると発表した。
同社はロシア事業において全てヨーロッパから輸出した商品を販売するが、輸出出荷を即時停止する。一方で、厳しい生活環境下にある同社のロシア在住の社員に対し、雇用と報酬を必要な期間にわたり保証することを決めた。
ウクライナの支援については、100 万ユーロ(約1億 3 000万円)を UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通じて寄付したほか、洗顔料などの5万個の同社商品、社員や家族から提供されたベビーフードを含む生活必需品を 避難地域に UNHCR を通じて送付した。また全世界の社員に寄付を呼びかける人道支援寄付プログラムを来週からスタートする。
さらに長期的な支援として、世界各国に避難したウクライナの人々が他国での生活を余儀なくされた場合、仕事の提供や学生のインターンシップ、奨学金など、今後さまざまな形を検討し全社を上げて応援する。