オンワードホールディングスは10日、グアム島で運営するホテル事業の星野リゾートの子会社に譲渡すると発表した。子会社オンワードビーチリゾートグアムの全ての株式と債権を譲渡する。1992年から当地でホテル事業を運営してきたが、コロナの影響で観光客が大幅に減少していた。
運営するホテル「オンワードビーチリゾート」は客室数428の大規模なホテルで、日本からの観光客も多く訪れていた。19年12月期は売上高36億円、営業利益1億1900万円だったが、コロナ後の20年12月期には売上高8億3800万円、営業損失9億2800万円に落ち込んでいた。
ホテル事業の譲渡先は星野リゾート子会社のグアムホテルマネジメント。株式譲渡価額は61億円、譲渡債権の譲渡価額は24億円。オンワードHDは23年2月期決算に関係会社株式売却益として特別利益を計上する。
オンワードHDが同じくグアムで運営するゴルフ場のオンワードマンギラオグアム、オンワードゴルフリゾートグアムは譲渡対象に含まれず、同社子会社として事業を継続する。