ビジネス

ユニクロがロシア全50店の一時休業を決定

 ファーストリテイリングは、ユニクロのロシア事業を一時停止する。同社は2月末時点で「ユニクロ(UNIQLO)」をロシアで50店運営している。順次準備を進め、全店を一時休業するのには「1週間から10日ほどかかる見込み」(広報担当者)という。ロシアのウクライナ侵攻を受け、「ザラ(ZARA)」「H&M」「ナイキ(NIKE)」などが続々とロシアでの販売の一時休止を決める中、ユニクロが営業を継続している点を非難する声が一部で上がっていた。

 同社は「私たちの使命は、一般の人々に日常着を提供すること」とコメントし、「ロシアにおいても、使命の一環として、これまでユニクロの日常着を一般の人々に提供してきた」。しかし、「現在の紛争を取り巻く状況の変化や営業を継続する上でのさまざまな困難から、事業を一時停止する判断にいたった」という。

 なお、同社は3月4日に、国連難民高等弁務官事務所に1000万米ドル(約11億5000万円)を寄付し、ウクライナおよび周辺地域での緊急人道支援に充てることと、新品の毛布や肌着、マスク、国内店舗で回収したリサイクル衣料のアウターなど計20万点を難民に提供すると発表している。

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