宮城・気仙沼を拠点にするハンドメイドニットのメーカー、気仙沼ニッティング(御手洗瑞子社長)は、気仙沼の直営店「メモリーズ」の“雰囲気を楽しめるバーチャルストア”として、「どこでもメモリーズ」をオープンした。以前からECサイトはあったが、「どこでもメモリーズ」では、編み手がニットを編んでいる動画や、店の窓から見える気仙沼の風景などをよりじっくり楽しむことができる。
コロナ禍が長期化し、ファンが気仙沼へ旅行し店頭を訪れることがかなわない中で、売り上げに占めるECの割合が増えているという。「気仙沼という土地を背景として生まれた手編みニットを、気仙沼の空気感の中で見ていただく機会を作りたいと思った」というのが、同サービス立ち上げの理由。「コロナ禍が収束したら、是非多くの方にまた気仙沼に足を運んでほしい」。
気仙沼ニッティングは、東日本大震災で大きな被害を受けた地域の人々が、誇りを持って働ける仕事を作り出すという意図でプロジェクトがスタート。13年に法人化した。地域の編み手を組織・教育し、手編みのニットや雑貨を作っている。看板商品のオーダーメードのフィッシャーマンズセーターは16万5000円(税込)。