「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げるマクアケは、ブランドが持つべきパーパスの可視化や、その伝え方、ユーザーとのコミュニケーション作りなどでメーカーに寄り添い、モノづくり企業がモノづくりに集中できる環境整備に一役買っている。ブランドの伴走者、キュレーターが過去の事例を踏まえながら、応援されるブランドの共通点を探る。
常識にとらわれず“本当に必要とされるもの”を作り、届けよう
今回お話を伺ったのは、東レグループのアパレル事業会社、東レ・ディプロモード。「先端素材による未来のファッション」の創造を目指し、日本の有力企業が集結する新プロジェクト「ムーンレイカーズ(MOONRAKERS)」を立ち上げた、西田誠さんです。「Makuake」で過去4回、先端素材を生かしたユニークな新商品を打ち出し、応援されるブランドに導いた要因を探ります。
東レは、大手アパレルブランドなどに素材や繊維を開発・提供していますが、「ムーンレイカーズ」では、先端素材を使った独自の商品を生活者へ直接提供することでスピーディーにテストマーケティング。生活者のニーズをくみ上げ“本当に必要な商品”の開発に生かすことをミッションとしています。そうして、従来限られた人しか関われなかった先端素材を使った商品を、本当に必要とする生活者に届けることを目指します。
東レグループの主な業態はBtoBのため、大手アパレルを通して生活者の意見を得ることはありましたが、生活者の声を直接聞き、商品開発に素早く生かせないかと感じていました。そこでテストマーケティングを行う場としてMakuakeでの販売を活用していただきました。
通常の製造フローでは素材の完成から店頭まで1〜2年かかりますが、今回は生活者に素早く提供し反応を持ち帰って、商品開発に生かすことを目指しました。新たなモノづくりの挑戦にあたり先頭に立ったのは、東レのトップセールスマンで30年にわたり国内外の企業や工場とモノづくりに携わってきた西田さん。多くの企業や人々と共創しながら、先端素材で世界をより豊かにすることが「仕事人生、最後の夢」という西田さんに、Makuakeも必死に伴走したのです。
過去4回のMakuakeプロジェクトでは、①気化熱冷却効果により高いクーリング性能を持つTシャツ②薄さ0.3mmで冬も暖かい希少素材「キマイラ スキン」のコート③先進“冷却“技術を搭載したTシャツ・ポロシャツ・カーディガン④空気がもつ高い断熱性・軽量性を生かしたパーカ「エアフリーク」など、先端技術で生活をより快適にする画期的な商品を開発・販売しました。
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