「ブルガリ(BVLGARI)」「ロレアル パリ(L'OREAL PARIS)」「ロジェ ヴィヴィエ(ROGER VIVIER)」など、複数のブランドのアジアや中国市場におけるアンバサダーを務める中国人俳優のダン・ルン(Deng Lun)は、脱税していたとして罰金や追徴課税などを含む1億600万人民元(約19億円)を支払った。これを受け、「ロレアル パリ」は直ちに契約を解除。同氏のSNSアカウントなどは現時点で全て削除されている。
上海の税務当局によれば、同氏は2019年から20年にかけて架空の事業を通じて所得を虚偽申告し、4700万人民元(約8億4000万円)の個人所得税などの納税を逃れていた。
ルンは1992年生まれ。「マイ・ディア・フレンド~恋するコンシェルジュ~」や「私だけのスーパースター~Mr. Fighting~」などの人気ドラマに出演しているほか、中国の主要ファッション誌の表紙にも数多く登場している。同氏は本件に関し、「税務当局の決定に全面的に従う。全ての責任を受け止め、これからも一生懸命働き続けていく。コロナ禍の中、公的機関を煩わせてしまい大変申し訳なく思っている」と中国版のツイッター、ウェイボー(微博、WEIBO)でコメントを発表した。