ケリング(KERING)は、傘下のブランド、アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)の最高経営責任者(CEO)にジャンフィリッポ・テスタ(Gianfilippo Testa)を任命した。現職のエマニュエル・ギンヅベルジュ(Emmanuel Gintzburger)CEOの退任に伴い、5月から後任を務める。なお、ギンヅベルジュCEOは「ヴェルサーチェ(VERSACE)」を運営するジャンニ・ヴェルサーチェ(GIANNI VERSACE)のCEOに就任する。
テスタ新CEOはイタリア国籍で、2002年にLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下のスイスの時計ブランド、タグ・ホイヤー(TAG HEUER)でキャリアをスタートした。その後、同じくLVMHが擁するフェンディ(FENDI)のイタリア、日本、香港事業で要職を歴任。16年にケリングが擁するグッチ(GUCCI)のグレーターチャイナ・プレジデントに就任し、19年からは同ブランドのEMEAプレジデントおよびグローバルリテール部門のバイス・プレジデントを務めている。
ギンヅベルジュCEOは、「12年にわたって私をサポートし、信頼してくれたケリングおよびフランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼CEOと、『アレキサンダー・マックイーン』のサラ・バートン(Sarah Burton)=クリエイティブ・ディレクターに心から感謝している。この素晴らしいブランドとチームを忘れることはないだろう」と語った。
新生バーバリー(BURBERRY)を成功に導いたマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)前CEOが21年12月末に退任し、サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)のCEO兼ジェネラル・ディレクターに就任した。これに伴い、バーバリーの新CEOに、カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)が擁するジャンニ・ヴェルサーチェ(GIANNI VERSACE)のジョナサン・アクロイド(Jonathan Akeroyd)CEOが22年4月1日付で就任する。このため、ジャンニ・ヴェルサーチェでは新たなCEOの選定を行っていた。