AMIAYAとストリート誌「ストリート(STREET)」、メタバース上のグローバル文化都市「メタトーキョー」は3月30日まで、原宿「ブックマーク(BOOKMARC)」でコラボレーション写真展「AMIAYA × STREET × METATOKYO」を開催している。写真展と並行し、NFTを活用したメタバース・プラットフォーム「ディセントラランド(DECENTRALAND)」内ではポップアップミュージアム「SPACE BY METATOKYO」を「AMIAYA × STREET」仕様にアップデートした写真展示を開催。27日まで開催中の世界最大級のデジタルファッションウィーク「メタバース ファッション ウイーク(METAVERSE FASHION WEEK)」の公式プログラムだ。
今回のコラボレーションではAMIAYAと「ストリート」のコラボレーションによる写真集「AMIAYA x STREET TOKYO FASHION 2021SS」をフィーチャー。原宿を中心としたストリートを舞台に東京ファッションをまとったAMIAYAを青木正一「ストリート」 編集長兼フォトグラファーが撮り下ろし、メタバースとデジタルファッション、NFTを組み合わせた“Web3.0時代”のファッション&カルチャーをグローバルに発信する。NFTマーケットプレイス「オープンシー(OPENSEA)」では、NFT化した「AMIAYA × STREET」の写真を販売する。本企画の背景やメタバースの未来の可能性について、AMIAYA、青木編集長、鈴木雄大「メタトーキョー」最高戦略責任者に話を聞いた。
WWDJAPAN(以下、WWD):企画にはどんな想いを込めた?
AMIAYA:コロナ禍で私達が出来ることを考え、日本が誇るファッションブランドをフィーチャーし、海外からの支持が熱い「STREET」と、日本のファッションシーンを盛り上げてたいと考えました。世界へ繋がる日本のファッションの可能性を信じ、ファッションが持つポジティブなエネルギーを届けられるよう考えました。
青木正一「ストリート」編集長(以下、青木):AMIAYAが東京に出てきた当時にストリート誌「フルーツ(FRUiTS)」でスナップ撮影して以来、世界へと飛躍する彼女たちを長く見てきました。コロナ渦で東京ファッションを発信する機会が少なくなった時に、日本を代表するAMIAYAが東京ファッションをまとえば、魅力を世界に発信できると考えたのが始まりです。メタバースやNFTは、未来の可能性への挑戦です。
WWD:「ディセントラランド」内マーケットプレイスでは、AMIAYAのファッションスタイルをモチーフにしたウェアラブルを販売、配布する。どんなこだわりを持って製作を進めた?
AMIAYA:「AMIAYAといえば!」と思える、分かりやすいピンクボブのヘアスタイルを作りました。これまでウェアラブルにピンクのヘアがなかったようで、とてもアイコニックなアイテムになったと思います。
鈴木雄大「メタトーキョー」最高戦略責任者(以下、鈴木):「ディセントラランド」の中では、アバターは全てウェアラブルという形で、それぞれNFT形式でアイテムを作成できます。今回はAMIAYAさんが希望する繊細なイメージから、今まで意識をしたことがなかったメタバース空間でのサイジングの重要性に気付きました。ぜひ絶妙なサイジングをメタバースアバター、ウェアラブルで感じて下さい。
WWD:それぞれが感じているメタバースの可能性について聞かせて欲しい。
鈴木:メタバースの拡大により、今後はよりデジタルファッションブランドが立ち上がる機運があります。昨年は「ナイキ(NIKE)」がデジタル領域で活躍するクリエイター組織「アーティファクト(RTKFT)」を買収するなど、今後はより多くのブランドやアーティストを巻き込む可能性が高いでしょう。「メタバース ファッション ウイーク」を境に、デジタルファッションが一層広まることを期待しています。
青木:メタバースは、今後ファッションの領域でかなり重要になり、さまざまな仕組みができていくと思います。表現だけではなく、マネタイズ、ブランド化、ファンとのコミュニケーションなど、多角的に大きく広がるはずです。
AMIAYA:今後、メタバース上で自分たちのブランドを作ってクリエイティブの幅を広げたいです。リアルでは不可能なファッションの楽しみ方を、メタバースで提案できたら嬉しいです。