慶應義塾大学や早稲田大学、青山学院大学、上智大学で誕生したファッション系サークルに所属するファッション感度の高い学生を対象に、ファッション×ヘアカラーの意識調査を行った。その中から、鮮やかなブルーやピンクのヘアカラーや、インナーカラーなどを楽しむ6人による座談会を開催。ヘアカラーが彼らにもたらすものや最新のヘアカラーの事例など、彼らの日常にフォーカスし、どのようにヘアカラーとファッションの楽しさは交差し、それを倍増させていけるか、ヘアカラーをもっと楽しんでもらうために業界としてできることのヒントを探る。前半では、ヘアカラー×ファッションをどのように楽しんでいるか、就職活動におけるヘアカラー事情など、大学生ならではの考えに迫った。
WWDJAPAN(以下、WWD):ヘアカラーを変えるとどんな気分になる?
長瀬唯(以下、長瀬):新鮮な気持ちになります。今まで着ていた服が髪色を変えるだけで違って見えるので、洋服を飽きることなく楽しめます。髪を染めに行くことは自分の中でとても大切なイベントです。
眞道満珠子(以下、眞道):1〜2時間で簡単になりたい自分に近づけるので、とてもワクワクします。髪色の変化は、新たな自分の一面を知れた気がするのがうれしいです。
工藤ひより(以下、工藤):大学生になって、メイクやファッションもトータルでヘアカラーをバランスよく楽しむようになりました。ヘアカラーやカットが終わった時に、新しい自分になった気分を味わえるのが好きです。
太田羽衣(以下、太田):ヘアカラーへのモチベーションは、かわいく写真に残すこと。テーマパークに行く前の日に染めたりして、イベントに合わせることが多いです。好きなアイドルのメンバーカラーに合わせて色を変えてライブに参戦したことも。何より自分の気分がアガるし、メイクにも変化が生まれます。
WWD:ヘアカラーはファッションにどんな影響を与えた?
眞道:オレンジにした時は、髪色に合わせて暖色系や赤など今まで挑戦しなかったアイテムなどを手にとるようになりました。新しい色に挑戦するきっかけになりました。
長瀬:髪色も、私にとってはファッションの1つ。もともとインパクトのある洋服をきているので、髪色を奇抜にするほど、洋服とマッチして楽しい。ピンクの髪の毛に全身ピンクで合わせたり、ブルーのヘアカラーの時に赤い服を合わせたりするのが好きです。色の組み合わせが”普通”じゃないと言われることもあるけど、「自分が自信を持てばオッケー!」の精神で楽しんでいます。髪色が派手だとパワーを感じます。
河島さくら(以下、河島):高校生のときは髪色を変えるのが禁止で黒髪だったので、振り返ると服でどれだけ個性を出せるか頑張っていたように思います。今は髪色を変えたことで、自分が本当に着たいものを着られるように。全身真っ黒のコーディネートでも、髪色に遊びがあると自分がアガる。髪で個性を出せるので、一見地味に感じるファッションにも挑戦しやすくなりました。
金森コウキ(以下、金森):髪色と同系色や対向色持ってくるだけで簡単にかわいくなる。ファッションの幅も広がったし、悩むことは減りました。
WWD:ヘアカラーによって生活に影響はない?
金森:塾のバイトをしていた時も、仕方のないことだけど髪色に規制はありました。明るくて茶色までなら染めていい環境でした。働く上で髪色の規制はまだまだあるので、アルバイトを探すときは絶対「髪色自由」を詳しい条件に入れて検索します。でも地元では髪色が明るい人も少ないので、よりジロジロ見られます。東京は染めやすい環境だと思います。
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