伊勢丹新宿本店は、スポーツ専門店大手のゼビオと提携したゴルフ売り場「ダブルイーグル パワードバイ イセタンゴルフ」を23日に開いた。従来の売り場をゼビオとの運営に切り替えて、扱いのなかったゴルフクラグなど用品の販売を本格化。強みであるファッション提案と合わせて、トータル提案を行う。改装前に比べて売り場面積は30%増床し、売上高は2倍を目指す。
伊勢丹メンズ館の隣にある別館イセタンパークシティ5の2階「イセタン スポーツ ゲート」を全面改装し、ゴルフに特化した売り場に刷新した。
ゴルフウエアは20ブランド以上。「ブリーフィング」「レザレクション」などの若いゴルファーに人気ブランドのほか、タレントの藤森慎吾さんの「アイリッシュマン」、山内鈴蘭さんの「ゴルラン」など話題のブランドも扱う。百貨店のゴルフ売り場のようなブランドのハコ型売り場ではなく、セレクトショップのような自主編集売り場として構成する。「伊勢丹の感度の高いお客さまに満足いただけるように、他の百貨店とは異なるブランドを充実させた」(三越伊勢丹の石井博之マーチャーンダイザー)。
目玉はゴルフクラブのコンサルティング販売だ。初心者から上級者まで約4000本をそろえるともに、最新機材による試打室やパターエリアなどシミュレーション設備、職人が常駐してカスタマイズや修理が行える工房を設けた。
新宿エリアでは、百貨店のゴルフ売り場として日本有数の売上高を誇っていた西口の小田急百貨店が22年9月の本館の営業終了に伴い、売り場の大幅縮小を余儀なくされた。これを機にゴルファーの争奪戦が激化。南口の高島屋は売り場面積を3倍に増床。東口のヤマダ電機跡地に4月1日に開業するアルペンの旗艦店には、同社のゴルフ業態「ゴルフファイブ」の大型店がオープンする。