D2C眼鏡企業のワービーパーカー(WARBY PARKER)は、化学メーカーのイーストマン・ケミカル(EASTMAN CHEMICAL以下、イーストマン)と協業し、デモレンズ(試着用眼鏡のレンズ)のリサイクルプログラムを開始した。
ニール・ブルーメンソール(Neil Blumenthal)=ワービーパーカー共同創業者兼共同最高経営責任者(CEO)は、通常のレンズと比較して寿命が短いデモレンズの代替素材を長年検討するなど、この課題に10年におよび取り組んできたという。
昨年夏から、ニューヨーク州とラスベガスにあるワービーパーカーのラボで回収したデモレンズをイーストマンの施設に送り、リサイクルプログラムの準備を進めてきた。そこでは、イーストマンのリサイクル技術でデモレンズを分子レベルにまで分解。綿や木材パルプを原料とするセルロースを60%ブレンドし、同社のバイオプラスチック、アセテート リニュー(Acetate Renew)として再利用する。アセテート リニューは、セルロースアセテートと同等の機能性を持ち、新たなフレームの生産などに使用する。
アイウエア業界全体では、年間5000トン のデモレンズが廃棄されている。ブルーメンソール共同CEOは、「専門知識を持つ科学者たちを抱えるイーストマンは、解決策を導くために熱心に取り組んでくれるパートナーだ。私たちは、今回の取り組みが当社だけで留まらないことを願っている」とコメントした。