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三越伊勢丹 駆け出し販売員としての経験が「メタバース事業」につながった【私が新入社員だった頃】

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 仮想世界の百貨店「バーチャル伊勢丹」は、メタバース時代の新しい事業モデルとして注目を集めている。今ではデジタルの最前線に立つ三越伊勢丹の仲田朝彦さんだが、入社当時すでに百貨店は「冬の時代」と呼ばれていた。迷いを打破させたのが販売員としての接客経験だった。(この記事はWWDジャパン2022年4月4日号からの抜粋です)

 1年目は伊勢丹新宿本店メンズ館のフォーマルウエア、2年目はインポートブランドの販売担当として配属されました。新入社員に悩みはつきもの。でも私の場合、1年目(08年)がリーマン・ショックで、お客さまがぱたっと来なくなりました。ろくに接客できずに何時間も立ち尽くす日も。先行きについての不安と同時に、自分の無力さに焦りも感じていました。

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