サステナブルなビジネスのあり方を模索するファッション業界。中でもセレクトショップのロンハーマンは、“ラブ フォー トゥモロー”をスローガンに掲げ持続可能なビジネスモデルへの転換をいち早く始めた企業だ。同社のサステナビリティ計画を推進する中心人物の1人が、若手社員の藤田トラヴィス恭輔さん。根岸由香里ロンハーマン事業部長兼ウィメンズ・ディレクターと平井洋司カンパニーオフィサーとともに、サステナビリティ実行部のマネージャーとして活躍している。(この記事はWWDジャパン2022年4月4日号からの抜粋に加筆しています)
藤田さんはアメリカ・ロサンゼルス生まれ。大学卒業後、拠点を東京へ移し外資系のコンサルティングファームで2年半ほど経験を積んだ。「コンサルタントとして得た知識を、ファッションや飲食など自分の好きな分野で生かしたい」と思い、2021年にロンハーマンを運営するサザビーリーグ リトルリーグカンパニーに転職した。「特務事項担当という肩書で、カンパニー内の代理店ブランドとのやりとりや新規ブランドとの交渉など、海外とのコミュニケーションが発生する幅広い事業に携わることになりました。そうした業務を続ける中で、根岸(ディレクター)からサステナビリティの計画も少し手伝ってほしいと声をかけられました」。
前職ではサステナビリティの分野を専門としていたわけではなかったが、経営者目線で事業全体を俯瞰する視点やリサーチ力が役に立った。他業種を含めたさまざまな企業の取り組みや国際認証などを調べ、ロンハーマンが21年に発表したサステナビリティの公約の策定にも貢献した。藤田さんは、「根岸(ディレクター)はオープンマインドでどんな意見でもしっかり聞いてくれました。自分のビジョンを強く持ちながら、みんなをリスペクトするリーダーなのですごく働きやすかったです」と振り返る。
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