資生堂は、事業の中核部門である研究開発(R&D)を強化している。R&D領域をリードするのは、長年マーケティングに携わり多方面でイノベーションを巻き起こしてきた岡部義昭エグゼクティブオフィサーだ。入社から今年33年目を迎え、これまでとは異なるフィールドの旗振り役を務める彼の原点とは。(この記事はWWDジャパン2022年4月4日号からの抜粋に加筆をしています)
入社当時はバブル絶頂期。周りは金融業界に就職する人が多かった一方で、実家でモノづくりの経営をしていた祖父や両親の背中を見て育った私が選んだ道は、モノづくりにこだわりがあり、グローバルに広がりを見せていた資生堂でした。始めは新潟の長岡市エリアの営業に、1年半ほど経った頃に東京のデパートの営業に配属され、20代はプレステージの営業で奔走していました。
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