「カルティエ(CARTIER)その」は4月6日、桜が咲く京都でハイジュエリーイベント“シジエム サンス パル カルティエ(SIXIEM SENS PAR CARTIER以下、シジエム サンス)”のプレス発表会を開催した。同ブランドが京都でハイジュエリーイベントを行うのは6年振り。約2年の準備期間を得て開催するイベントのテーマは“エンカウンター(出会い)”。歴史のある京都で、“伝統と革新” “美と自然の融合” を表現したハイジュエリーに出合って欲しいという思いが込められている。会場内には、京都出身の和紙デザイナーの堀木エリ子が“シジエム サンス”に着想を得て漉き上げたオリジナルの和紙アートを展示。「カルティエ」と京都に共通する時代を超えた美の探究が共鳴する空間になっている。8〜6日には顧客を招いて発注会を行い、17~18日は特別に一般公開する(応募は3月末で終了)。
会場の京都市京セラ美術館は6つの部屋に分かれており、テーマ別にハイジュエリーやウオッチ、オブジェなどが展示されている。最初の部屋“プロフュージョン(豊かさ)”の入り口には、新作ハイジュエリー“の代表作である “シネステジー”のネックレスを展示。ほかにも、色とりどりの宝石を使用した新作ハイジュエリーをはじめ、アイコンの“トゥッティ フルッティ”など、まばゆいハイジュエリーが勢ぞろい。“シジエム サンス”とは“第六感”という意味で、視覚、触覚、味覚などの五感を刺激するような作品ばかりだ。宝石のボリュームやカラー、カットの多様性と意外性のある宝石同士や異なるカットの組み合わせが織りなすジュエリーには、「カルティエ」のジュエラーとしての革新性と最高峰のクラフツマンシップが潜んでいる。
次のテーマは、“インスティンクト(直感)”。「カルティエ」のエンブレムである“パンテール”のしなやかな強さを表現したジュエリーやウオッチがそろう。毛並みや表情など、同じものは一つとしてない“パンテール”としまうまやアリゲーターなどを組み合わせた愛嬌のあるデザインも見られた。
イベント最高額の約16億円のネックレスとは
“オフフレーム(枠組みの外)”と題された部屋には、立方体のエメラルドが花のようにサファイアを囲む新作の“エクラティス”リングをはじめ、「カルティエ」が1925年に国際博覧会で発表しセンセーションを引き起こしたショルダージュエリーからインスピレーションを得た“ヴィクトリエンヌ”などを展示。
今回のイベントの最高額品の約16億円のネックレスもこの部屋に展示されている。先端のステップカットを施した、ペアシェイプのダイヤモンドの上には、さまざまなカットを施したダイヤモンドの台座にブルーダイヤモンドが輝いている。そのまばゆい輝きは、極めて複雑で立体的なダイやモンドの台座の構造によるものだ。先端の約8カラットのダイヤモンドも、Dカラー(無色透明)IF (インターナルフローレス)のタイプ2(窒素などの不純物なし)の極めて希少なもの、ファンシーカラーのビビッドブルーダイヤモンドも非常に希少なもの。これらのダイヤモンドの調達から、それらを最大限に生かすカットとデザインに対する大胆ともいえる革新的な「カルティエ」のアプローチを象徴する作品だ。
過去の名作やスペシャルオーダーも
その他、ハイウオッチをそろえた部屋はもちろんのこと、“トラディション”と題された「カルティエ」の過去のジュエリーやウオッチ、オブジェが並ぶ部屋もある。“王のジュエラー”としての歴史を持つ同ブランドでは、過去生み出したクリエイションの正当性を保証して販売しており、コレクターにとっては垂涎ものばかりだ。最後の部屋は“スペシャルオーダー”になっており、宝石のルースやデザイン画が展示。顧客と「カルティエ」が唯一無二の作品をともに作りあげることができるサービスを提供する。