阪急うめだ本店の化粧品売り場の11〜12月の商況は売上高が前年同期比20%増と好調に推移した。建て替えオープンの周年企画とクリスマスシーズンを掛け合わせた店舗限定品や、各ブランドのホリデーコレクションが売り上げをけん引。「コロナ禍で自分の香りを持つというスタイルが確立し、香りを軸にして商品を選ぶ買い方が定着している」(藤尾瑞子・阪急阪神百貨店 阪急うめだ本店 ビューティー営業統括部 化粧品商品部マーチャンダイザー)ことから、“香りをまとう”延長線として、ハンドクリームやボディーローション、シャワージェルなどが支持を集め、フレグランスのエントリーにつながっているという。中でも「イソップ」「サボン」「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(以下、ビュリー)」などライフスタイルに寄り添うブランドに人気が集中。「『ビュリー』は、マスク用のアロマシールやカーフレグランスといった生活シーンを想定した商品提案もある。香りの提案の幅が広いブランドの存在感が高まってきている」と話す。(この記事は「WWDJAPAN」2022年2月28日号付録の定期購読者特典「ビジネスリポート」からの抜粋です。「ビジネスリポート」にはより詳しい情報も掲載しています)
外出機会の増加でメイクアップカテゴリーも復調し始めている。「マスク生活を受け入れつつメイクを“しない”という選択が少なくなってきた。特に若年層はトータルメイクを楽しんでおり、メイクの単品が動いた。アイメイクがメインではあるが、リップやチークも売れている」。また、「エルメス」や「シャネル」など外資系ブランドの華やかなムードや、限定色や豪華なコフレがそろうホリデーコレクションが高揚感を盛り上げた。「自分用に楽しむのはもちろんのこと、アドベントカレンダーやミニサイズがそろうキットは、小分けしてプレゼントする動きも。通常サイズは金額が大きい分気を使うが、ミニサイズなら気軽に渡せると人気だった」。
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