TOKYO BASEが運営する「ユナイテッド トウキョウ(UNITED TOKYO以下、UT)」は4月2日、2022-23年秋冬コレクションをランウエイショー形式で発表した。ショー開催は5年ぶりとなる。終了後には、同じ会場でアイテムの受注会を開催した。
コレクションテーマは、「雪月風花」。枯山水をイメージした会場で、四季折々の風景に着想を得たアイテムを披露した。演出は音楽グループKing Gnuの常田大希が主催するクリエイティブレーベル、PERIMETRON所属のMargtが手掛けた。
冬から春への移り変わりを象徴する冬笹をモチーフにしたコートや縁日の浴衣に着想を得たジャケット、秋の訪れを告げるリンドウの花をコード刺繍であしらったチュールトップス、冬の吹雪をジャカードで表現したニットなど、ブランドコンセプトであるメイドインジャパンにこだわって製作した。また、Margtとのコラボレーションアイテムも登場した。
スタイリングは、「自由な発想で楽しめるジェンダーレスな美」を提案した。メンズとウィメンズ共通のデザインのアイテムのほか、パンツにプリーツスカートを重ねたユニセックスアイテムも初めて企画した。公式ECサイトと「UT」神宮前店では、コレクションアイテムの受注会を4月10日まで開催中だ。
同社は、「UT」で顧客のニーズを優先したマーケットイン型から、ブランドの提案を重視するプロダクトアウト型の商品開発に力を入れる。今回のショー開催は、そうした新たな方向性を顧客に伝える狙い。広報担当者は、「(ショーを通して)各デザイナーに対しては、クリエイションのプロ達とのセッションを通して今後の服作りのこだわり、見せ方などブランド作りに活かしてもらう。今後はランウエイ形式での発表にこだわらず、世界に向けたプロダクトアウトブランドの方向性を発信していく」という。