カナダ発のアウトドアブランド「アークテリクス(ARC'TERYX)」は、二子玉川ライズS.C.店のオープンに合わせ、グローバルで取り組む循環型プロジェクト「リバード(REBIRD)」を日本で初めて披露した。
同プロジェクトは、商品のリサイクルやリペアサービス、工場の残反を活用した商品開発などさまざまなアプローチで、商品を生産して廃棄する一方通行型のリニアエコノミーからの脱却を目指すというもの。北米の店舗では、2019年から古着やギアを店頭回収し、中古品の再販売を行う。昨年秋には、ニューヨーク店内にブランド初のリペアセンターを開設した。客が持参したブランドの商品で、パーツや生地の交換、撥水加工などのアフターケアを提供する。また、長く使用するための適切なメンテナンス方法を伝える啓蒙活動にも取り組む。国内では、今秋にオープンする店舗で同様のサービスの実施を検討中だ。
二子玉川ライズS.C.店では店頭にブースを設け、ゲストデザイナーの森由美が廃棄予定のカラーサンプルをアップサイクルした計5作品を展示した。作品は、後日抽選で5人にプレゼントした。
「アークテリクス」は、30年までに温室効果ガス排出量を18年度比で65%まで削減することを目標に掲げ、循環経済の実践のほか、同社が所有する施設の再エネ化やエネルギー効率の向上などを注力領域として取り組む。