コロナ感染拡大を受け、中国・上海で都市封鎖(ロックダウン)が続いている影響が日系のアパレル関連企業にも広がっている。8日に発表された現地の感染者数は過去最多を更新しており、封鎖は長期化するという見方も多い。今後、特に物流面でさらなる混乱なども予想される。
ファーストリテイリングは、上海市内で「ユニクロ(UNIQLO)」を86店、「ジーユー(GU)」を8店運営しているが、8日時点で全て一時休業している。良品計画も上海市内の「無印良品」35店を全店休業中という。
上海市内で「ニコアンド(NIKO AND…)」を5店舗営業しているアダストリアは、都市封鎖を受けて4月1日から全店休業し、上海事務所も閉鎖している。「稼働が止まっている工場は2、3件程度なので生産自体には大きな影響はないが、上海近郊で生産している商品を上海市内に持ち込むトラックの手配が難しくなっている。今後、一部商品には1〜2週間の納品遅れが出るだろう」と広報担当者。「今週中に封鎖が解ければそこまで大きな問題にはならないだろうが、封鎖が続くことも考えて、生産地移管などの手配は進めている」という。