ファッション

ZOZO610(武藤貴宣)の喜び溢れるファッション人生^_^ Vol.18澤田さんの新社長抜擢は意外でした

有料会員限定記事

 座右の銘は「泣かぬなら 笑わせてみせよう ホトトギス」。ZOZOTOWN立ち上げメンバーで、「ファッションチアリーダー」に就任した武藤貴宣氏が、ファッションへの愛と明るい未来について、ゆるく語ります。

前回から続く)
 前澤(友作)さんをずっと見てきて、何度か「天才だ」と語ってきましたが、最も天才的な経営判断は、澤田(宏太郎)さんを社長にしたことだと思います。

 僕にとってはすごく意外な選択でした。意外過ぎて、面白かったです。澤田さん自身も予想していなかったんじゃないでしょうか。でも、株主や取引先、従業員など、いろんな目線から見て、相当考えて、社長に選んだんだと思います。優しくて、冷静で、人の意見をよく聞く。前澤さんのようなカリスマ性はないけれど、人間性が高いんです。ヤフー側や取引先も安心もするだろうし、社内においても、自分たちが主役になってやっていく、自分たちがやりたいことを提案できるという空気を醸成できます。全てにおいてバランスがいいです。澤田さんの社長就任によってそういう流れができていて、前澤さんの判断のすごさをひしひしと感じています。

 澤田さんは、もともと人事などのバックオフィスのシステムを設計するスカイライトコンサルティング所属で、ZOZO(当時スタートトゥデイ)社内に常駐していた2人のうちの1人で、僕らからすると、「困った時に問題解決をしてくれるシステムの人」という感じでした。まだ上場する前の頃ですね。2人共優しくて、ちょっと面白くて、いつでもそばにいて皆の問題を解決する人たちでした。

 会社の雰囲気にもなじんでいたし、すごくいい人たちだったから、前澤さんが「社員になってほしい」と頼んだんです。でもスカイライトにとっても2人は貴重な人材だったので、断られたんです。前澤さんは諦めず、スカイライトの社長に直談判に行って、「おまえ、そんな話しに来てんのに短パンで来やがって」みたいなことを言われる(苦笑)ところから始まり、粘り強く交渉しました。澤田さんたちは板挟みになって、すごく困ったと思いますが、ZOZOのことも好きになってくれていたので、最終的にはスカイライト側も2人の意思を尊重する感じになり、無事に入社が決まりました。

この続きを読むには…
残り1011⽂字, 画像2枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。