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ケリングが追徴課税など総額252億円を支払う 「ボッテガ ヴェネタ」の支店がイタリア国内で実質的に営業

 ケリング(KERING)は、傘下ブランドである「ボッテガ ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」に関する税務紛争について、追徴課税や延滞税など総額1億8670万ユーロ(約252億円)をイタリア歳入庁(Agenzia delle Entrate)に支払うことで決着させる。当局の調査によると、「ボッテガ ヴェネタ」の2つの海外支店がイタリアで実質的に業務を行っていたことが明らかとなったという。

 ケリングは本件について「2019年春、ビジネス環境の急速な変化や全世界的な急成長、そしてイタリアの法律のいくつかの不確実性を考慮し、ボッテガ ヴェネタは積極的にイタリア歳入庁と接触し、税務の取り扱いについて協議した」と説明する。「今回の合意は協議の結果だ。近年、ケリングの決算では納税額について慎重に評価しているため、22年の業績や将来の税率に影響を与えることはないだろう。ケリングは、信頼と透明性を基本に今後も税務当局との関係を長期的に築いていく」。

 ケリングは19年にも傘下ブランド「グッチ(GUCCI)」が11~17年に総額14億ユーロ(約1890億円)の租税回避をしたとして、イタリア歳入局に追徴課税8億9700万ユーロ(約1210億円)を含む計12億5000万ユーロ(約1687億円)を支払っている。

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