「ヴァレンティノ(VALENTINO)」はこのほど、航空会社のエールフランスKLMグループ(AIR FRANCE KLM GROUP以下、エールフランスKLM)とのパートナーシップを発表した。化石燃料の代替を進めるコーポレートプログラムへの寄付を通じて、航空産業の脱炭素化を支援する。
エールフランス航空とKLMオランダ航空は、廃油、リサイクル原料、森林残渣からできる代替燃料の開発に取り組んできた。これは通常の化石燃料と比較して、最大80%までの二酸化炭素の排出量を削減できる。
「ヴァレンティノ」はエールフランスKLMが法人顧客に向けて展開する「持続可能な航空燃料プログラム」に参加。社員が飛行機で移動した際の年間燃料消費量と二酸化炭素排出量を算出し、年間寄付金額を決定する。寄付金は、持続可能な航空燃料の供給と使用のために活用される。
ヤコポ・ヴェントゥリーニ( Jacopo Venturini)=ヴァレンティノ最高経営責任者は「私たちは、環境保護を目指す同プログラムを全面的に支援する。二酸化炭素排出量の削減を目的とした代替燃料の研究開発を支援することは、持続可能な燃料を維持するために不可欠だ。今回のパートナーシップは、地球、そして人類全体へ還元するという私たちのコミットメントの表明だ」とコメントした。
エールフランスKLMは、2011年に代替燃料を初めて採用した。また、乗客1人当たりの二酸化炭素排出量を05年比で50%削減すること、50年までに二酸化炭素排出量をゼロにすることを目標に掲げる。昨年9月にエールフランス航空は、高いエネルギー効率が特徴の最新の航空機を披露した。これは、二酸化炭素排出量20%と音響フットプリント34%を削減した。