ライトオンの2021年9月〜22年2月期は、売上高が前年同期比7.5%減の252億円、営業利益が同16%減の4億8000万円、純損益が3500万円の黒字(前年同期は3億9500万円の赤字)だった。冬物商戦は防寒着が好調だったが、1月中旬以降は新型コロナ急拡大で客足が減少した。販管費の抑制により営業黒字と最終黒字を確保した。
月次の既存店売上高は、12月が前年同月比5.8%増、1月が同1.6%増と上昇傾向だったが、2月は同20.5%減と落ち込んだ。期末には在庫消化のため値引き販売が増加し、21年9月〜22年2月期の売上総利益率は49.6%と、前年同期から1.9ポイント悪化した。
販管費は店舗の運営効率化や販促費削減などで前年同期比10.6%減。総店舗数は上期末までで13店舗を退店し、401店舗となった。「ただ、販管費の削減でECへの誘客が鈍るなど(販管費抑制は)裏目に出る部分もあった」と藤原祐介社長。EC売上高は前年同期比14%減だった。
2022年8月期通期業績は、売上高が前期比1.8%増の505億円、営業利益が13倍の6億5000万円の黒字、純損益が5000万円の黒字(同20億円の赤字)を予想する。下期(3〜8月)以降は機能性素材を取り入れたプライベートブランド商品や、アウトドアテイストで使える雑貨類などの品ぞろえを拡大。Z世代やティーン向けカテゴリーにも注力する。