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サマンサタバサが社長交代、後任にエステー元社長の米田氏を内定 6期連続の赤字で

 バッグ大手のサマンサタバサジャパンリミテッドは新社長に、スギホールディングスとエステーの社長を務めた米田幸正氏を内定した。5月26日の株主総会後に正式に就任する。サマンサは2019年12月からアニエスベージャパンのトップなどを歴任した門田(もんでん)剛社長の下、親会社のコナカ主導で経営再建を進めてきたが、2022年2月期も純利益が6期連続の赤字に沈むなど苦戦が続いていた。複数の大手企業でトップを務めた経験豊富な米田氏の下で再建に取り組む。

 米田氏は1950年10月22日生まれ。伊藤忠商事を経て、2007年にピジョン常務取締役、09年にスギホールディングスとスギ薬局の社長、12年にエステー社長を務め、21年5月からはサマンサの社外取締役に就任していた。

 5月26日付で門田社長のほか、永井利博取締役管理統括本部長と小嶋裕之取締役も退任する予定(小嶋氏は子会社バーンデストローズジャパンリミテッドの社長は続投)。

 サマンサタバサジャパンリミテッドの22年2月期決算は、売上高が前期比12.3%増の253億円と5期連続の減収に歯止めをかけたものの、営業損益が27億円の赤字(前期は35億の赤字)、経常損益が24億円の赤字(同35億円の赤字)、純損益が41億円の赤字(同100億円の赤字)だった。2月末時点の自己資本比率は10.8%に落ち込んでいる。23年2月期は売上高が307億円、営業利益3億6000万円、経常利益3億6100万円、純利益1億円と黒字化を計画している。

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