「オーガニックフードやサステナブルファッションは高額」と思われがちだが、本質を理解するとリーズナブルかつマインドリッチに実践できるものだ。私の場合、サステナブルなライフスタイルを勉強・理解するにつれて、毎日の消費はシンプルになり、浮いたお金は習い事や価値ある循環型アイテムに充てられるようになった。今はこのマインドリッチな毎日に満足している。
ファッションは、自給自足が難しい。庭に綿花の種を蒔き、糸を紡いで生地にして、裁断、染めて、縫い合わせられる人はなかなかいない。だからといって布一枚をぐるぐる巻いたスタイルが流行るとも思わない。だから「どうせ私なんかの、一回の行動で社会が変わるはずがない」と思っている方もいるのではないだろうか?そんな人に、“取説簡単”のサステナブルファッション入門編を伝授しよう。
エコバックを持って買い物に行く
これは、食べ物を買いに行く時と一緒だ。だがここで、「ショッピングバッグにも価値がある時代」を長く歩んできた我々のクセが邪魔をする。私も昔はショッピングバッグを何十枚、何百枚と溜め込んでいた。膨大なスペースを要し、私は「家賃を無駄にしている」と考え、その日からもらうことをやめた。私がもらわなくなってもブランドからの供給は変わらないと思うこともあるが、時代は変わってきた。ブランドは、ショッピングバッグをもらわない人が増えていることに気づき始めている。みんなの意思表示がどれだけ大事か、結果は、すぐそこだ。
捨てない
「捨てる」という選択肢は、あなたにとって一番簡単かもしれないが、地球にとってはそうじゃない。メルカリや古着の買取は、あなたのお財布を潤すし、地球環境までちょっと潤す。捨てない方法は、このコラムを参考にして欲しい。私はめんどくさくなったら、人にあげちゃうか、今のところ「H&M」に渡している。たまに「本当に大丈夫なの?」って聞かれるけれど、「リサイクルできるものはする」と言っているから、「捨てるよりましかな?」と思っている。私にとって、行き場のない洋服の最終手段だ。最近はその前に「ご自由にどうぞ」ボックスを作って、置いてもいい場所に置いてみる。オフィスのテーブルの上にランチの間だけ置いてみたり、家の前の玄関に設置したりでも意外となくなるものだ。
悩んだら買わない
これは、浪費家だった私の二十代中盤からの鉄則。「悩んだら買わない」ルールのおかげで、迷った洋服は7割買わなくなった。さらに大切なのは、やっぱり忘れらずにゲットしたアイテムは、ずっと大切にしている。結局、欲しいものは買うのだが、「本当に欲しいのか?」のイマジネーションと計算を頭で繰り返すから頭の体操にもなる。
この3つのどれか一つでも取り組めば、あなたにもサステナブルファッションを楽しんでいるマインドリッチな毎日が待っている。